経済原論・国際経済学・経済学史
経済系科目に占める出題数も多く、各公務員試験ともに全分野から出題されています。
市場経済のメカニズム
単独の問題としては少ないですが、独占企業の行動や従量税、市場の失敗、関税と輸出規制などの国際貿易や経済政策等といった、他の分野との複合問題として出題されることが多く、ミクロ経済学の最頻出分野の一つです。市場の失敗では、従来からの不完全競争のほかに、公共財、外部不経済などの出題も増加しており、計算問題も出題されるようになってきています。
消費者行動の理論
ミクロ経済学の中心分野であり、出題割合も多いと言えます。計算問題では効用最大化と消費者の最適消費点が頻出分野です。最近は応用として最適労働供給や異時点間の最適消費などの計算問題も出題されています。一方、文章・グラフ問題としては、代替効果と所得効果、上級財と下級財などが頻繁に出題され、エンゲル曲線や無差別曲線の形状を扱うグラフ問題も定期的に出題されています。
生産者行動の理論
消費者行動の理論と並んで中心分野です。完全競争市場では、利潤最大化の計算問題、費用関数の各概念や損益分岐点と操業停止点に関するグラフ問題が頻繁に出題されます。不完全競争市場では、独占企業の行動の計算問題の出題が最も多いですが、最近では、不全競争全体の出題額度が増しています。
ミクロ経済分析の進展
従来からの出題の多いエッジワース・ボックスとパレート最適に関する出題のほかに、各公務員試験において、ゲーム理論、不確実性と情報からの出題が増加しています。期待効用の計算問題やモラルハザード、逆選択についての文章問題は今後も増えると予想されます。その他に国家T種では、ファイナンス理論が連続して出題されており、今後も継続して出題されると考えられます。
単純なマクロ経済分析
45度線分析および乗数効果は、マクロ経済学において頻繁に問われる分野の一つです。今までは、基礎問題が多かったですが、最近では貿易を含んだマクロモデルや財政収支の変化や租税の構造を工夫した応用的問題も多く、やや難易度が上昇しています。ケインズと古典派に関する問題は労働市場を中心とした両派の理論体系の違いを問う文章問題が中心です。
IS-LMモデル
IS-LMモデルは、45度線モデルと並んでマクロ経済学の頻繁に問われる分野の一つです。文章・グラフ問題では、IS曲線・LM曲線のシフトと財政・金融政策を関連させた問題が最も多いです。計算問題では、政府支出や貨幣供給の増減による財政・金融政策の効果などが頻出分野です。
ケインジアン、マネタリスト、合理的期待学派
国家T種や地方上級などでは、物価版フィリップス曲線やインフレ需要曲線・供給曲線など、期待を含んだモデルや動学モデルの出題が増加しています。特に国家T種では計算問題が増えています。また、貨幣需要・貨幣供給は単独でも頻出分野です。
長期の分析、産業連関と国民経済計算
最近では、新古典派経済成長論の出題が中心になっています。また成長会計(コブ=ダグラス型生産関数)の出題が増加しています。消費関数、投資理論の諸学説、国民経済計算は頻出分野であり、産業連関分析や物価指数も定期的に出題されています。
国際経済学
マクロモデルは、文章・グラフ問題、計算問題ともにマンデル=フレミング・モデルが頻出テーマとなっています。また最近はミクロ貿易理論からの出題が増加傾向にあり、各モデルや諸定理などが問われるようになっています。
経済学史
国家T種(経済)で毎年1問出題されていますが、他の試験では出題されていません。
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